interview
海洋調査技術部海象観測調査室
課長
野口智英 2004年入社

Interview01現在の仕事 海の様々な姿を1年に渡り
観測すること

メインの業務は係留系を活用しての海洋観測です。海中に係留系を入れ、潮の流れや水温、塩分などの海象情報を年間に渡り観測する業務です。一定期間を経て係留系を回収し、データをお客さまへ納品します。
お客さまからどの場所でどのようなデータを収集したいか事前にお伺いし、そのニーズに合わせ係留系をデザインし、機材の準備、センサー設定等を行い船で目的の場所まで運び設置します。
お客さまは風力発電設置の事前調査を行う民間企業や、極地の環境を調査する研究所などがありますが、やはり研究者の方が多いです。めずらしいところでは、水中の音を収集してほしいという要望もあります。
お客さまは様々な情報の収集を望まれていますので、それらすべてに応えられるようにしています。
日本近海でも設置しますし、海外の海でも設置します。北極点や南極でも係留系を設置したことがありますし、赤道域でも行いました。太平洋では多くの海域で設置しています。
係留は基本的には1年間行い、回収します。「ちゃんとデータ収集できてるかな？」と不安になることもありますが、いいデータが取れたときはやはり安心します。「問題ないかな・・・」とずっと気にする人には、もしかしたら向いてないかもしれないので要注意です（笑）。