水族館・博物館
水族館・博物館への取り組み
当社では水族館・博物館・科学館などの展示やサイエンスショーでの水圧や海、海洋生物等をテーマとした学習・教育を行っています。また水圧環境や、その変化による影響を理解していただくための試験・研究についてお手伝いいたします。
水中では水により生じる物体に及ぼす圧力(水圧)がかかっています。水が静止している状態では、深さに比例して大きくなり、深さ10mを増すごとに約1気圧増加します。このような水圧のしくみをお子様はじめ、多くの方々に理解いただく活動を行っています。
ソリューションの特長
海や水圧に関する「学び」をお手伝いいたします。
海の生物標本採取をサポート
比較的深い場所に棲む魚を船で採取し生きたまま輸送する場合、水中と船上での圧力差が大きな問題となります。通常であれば魚の浮袋が大きく膨らみ、魚を弱らせてしまうことがあります。
当社製「深海生物キャリー水槽」は、船上に持ち運びが可能で、かつ水圧を調整できる特徴をもつ水槽です。この水槽は、生物に段階的な圧力順応を促すことができ、結果的に生存率を高めた生物の輸送が可能です。
海洋研究の理解増進をサポート
日常生活において、水圧を体感する機会は非常に少なく、圧力や海についての学習の中で、水圧の力を理解することは難しいかもしれません。ご提案する海洋環境を再現した実験カリキュラムを通じて、海の環境や科学技術を学ぶ機会を提供いたします。
「海を知る」
「地球を知る」
ためのお手伝い
深海の不思議や最先端の海洋科学技術以外にも、海洋プラスチックごみの問題や、地球温暖化に伴う海洋環境を取り巻く諸問題が注目されています。
当社は長きにわたり、海を舞台として業務に取り組んだ経験と実績を活かし、水族館や博物館での企画展示に関するコンテンツや実験機器の考案・製作についてお手伝いいたします。
提供できる成果物
生物標本の保管・輸送
水深100m程度までの深さの生物であれば、採取後船上において、「深海生物キャリー水槽」内に加圧した状態で保管が可能です。様子を見ながら徐々に減圧させることで、圧力順応を進め、圧力差による生物への負荷を軽減いたします。
科学技術分野の理解増進活動
教室内、実験室内のテーブル上で水圧実験の実演をいたします。また、水圧の学習、海洋教育、海をテーマとした展示、実験教室の開催などで用いられる教材、コンテンツの制作をお手伝いいたします。
水族館・博物館サービス アウトリーチ活動
「海のまなび」に係わる企画提案や実験実演
水族館や博物館での展示、サイエンスショーでの実験実演など海をテーマとした学習、教育についてお手伝いいたします。また、海で働く技術者のためのトレーニングをご要望に応じて承ります。
加圧環境の再現にかかわるコンサルティング
長年、海に携わる業務に従事してきた経験や耐圧容器を製作してきた実績から、お客様の課題に適応した解決策をご提案いたします。水圧をかける対象物に応じて、加圧容器を製作することが可能です。また、水中センサー、構造物、耐圧性能が必要な時計、アクセサリー、ダイビングギア、耐圧ハウジングなどの加圧試験・研究に対して、ものづくりの観点からアドバイスいたします。
あてはまる業種
- 水族館・科学館・博物館
- 官公庁・自治体
- 研究・開発