今回は、コアライナーカッター（MW-CLC80-01）とコアキャップ（MW-CC080・MW- CC127）の製品を紹介いたします。
　採泥器のグラビティーコアラー、ピストンコアラー、またはバイブロコアラーなど、長尺の柱状堆積物を採取する際、コアラーのアウターパイプ（金属製）の内側に樹脂製のインナーパイプ（以下、コアライナー）を用いて採泥する場合がございます。樹脂製のパイプの長さは1m〜5mなど1m間隔の規格品を使用することが多く、アウターパイプの長さに応じて長さを選択されているかと思います。
　採泥後、アウターパイプからコアライナーを抜き取り、その後の処理を進めると思いますが、長尺のコアライナーでは、そのまま保管するにも試料を取り出すにも取り回しが悪いので、例えばコアライナーを1mや1.5mごとに切断することがあります。そこで活躍するのが、コアライナーカッターです。

コアライナーカッター

ピンを外して開いた様子

　本製品は、中の試料を乱さずコアライナーのみを手動で切断するための製品です。コアライナーに本製品を取り付け、切断位置に刃の長さを調節して押し当て、持ち手を使ってクルッと回転させます。さらに刃を切れ目に押し当て回転させることで徐々に切断します。本製品はステンレス製ですので、錆びにくく丈夫です。また、切れ味の悪くなった刃は交換が容易な市販品ですので、長年に渡って繰り返しご使用いただけます。詳細は表1をご確認ください。切断可能なコアライナーは外径φ80mm、厚さは3mmまでですが、多少のサイズの調整は可能ですのでご相談ください。

　次にコアキャップをご紹介いたします。本製品はコアライナーの切断面などの両端から試料が溢れたりずれたりしないよう保護する蓋となります。試料の一時保管や輸送の際に重宝いたします。材質は柔らかめのポリエチレン、または硬めのポリプロピレンを選択できます。サイズは外径φ80mm（内径78mm）と127mm（125mm）の2つのサイズがあります。柔らかめのポロエチレン製ですと多少伸びますので、使用するコアライナーの外径をお伝えいただければ、使用可能かどうか返答させて頂きます。詳細は表2をご確認ください。

左：MW-CC080　右：MW-CC127

コアキャップの各色の例