2024.11.25
マルチビーム音響測深装置を用いた駿河湾調査
海と地球の科学技術コンサルタント
2021.11.12
今回は熱海で環境問題などの課題解決に取り組む株式会社未来創造部の皆様と熱海沖海底の藻場の現状を水中ドローンで観察しました。未来創造部副社長の光村さんは30年以上熱海の海に関わってこられ、急速に消滅してしまった藻場の回復にも取り組んでいます。
水中ドローン観察には未来創造部の作業艇を利用させていただきました。当日は風が強かったですが、海中の濁りは少なく順調に水中ドローン観察を進めることができました。
水中ドローン観察に使用した未来創造部の作業艇、操船は光村副社長
当日は良い天気でした
かつてのサンビーチ周辺はカジメ場が広がっていたそうですが、現状では磯焼けが進んでおり残念ながら水中ドローンでカジメを見つけることはできませんでした。
サンビーチ周辺で水中ドローン観察開始、みなさん興味津々
テトラポットに付着したカジメ、生長点は消失していました
サンビーチ周辺の観察が終わった後は沖合堤防の水中ドローン観察を実施。こちらは透明度が高く、魚類がとても豊かで、藻場の観察のはずがついつい魚たちに目が奪われてしまいました。
沖合堤防にはイシダイがたくさん
観察画面いっぱいに魚が映し出されます
熱海沖合での水中ドローン観察では、海の豊かさを感じました。ダイビングの経験がない方にも、この美しさを求めて海に潜るダイバーの気持ちが分かるような、画面に吸い込まれるような感覚ではないでしょうか。
沖合での水中ドローン観察を終えたあとは、停泊地に戻って未来創造部のみなさんに水中ドローンの操作体験をしていただきました。最初は水中ドローンの操作に戸惑い、思い通りに操作できなかったようです。それでも楽しく水中ドローン操作を経験いただき、水中ドローンの有用性を感じていただけたと思います。
水中ドローンの操作体験
未来創造部のみなさんとは藻場再生やブルーカーボンに関する取り組みに関して、これからも協力していきたいと思います。また、熱海だけではなく、多くの日本沿岸の海の現状を知り、課題解決に向けた取り組みを進めていきたいと思っています。