2024.11.25
マルチビーム音響測深装置を用いた駿河湾調査
海と地球の科学技術コンサルタント
2021.09.07
神奈川県横須賀市の新港埠頭において、当社の水中ドローン(BlueROV2PRO)を使って、埠頭の海底がどのような状態かカメラ映像による調査をいたしました。埠頭の各設定地点において水中ドローンを操作しながら、搭載カメラで海底の底質や岩石の有無などを撮影することが、今回の調査の目的となります。
調査当日は前日からの風が残り、うねりや海水の濁りが心配されましたが、水中ドローンの操作に影響が出るほどではなく、比較的風の影響のない観測点から調査を開始しました。
水中ドローンから見た海中の様子は、港湾内ということもあり粒子が多く、潜行中の視界は1m先も見通すことはできませんでした。しかし、海底に到着すると比較的鮮明に海底の様子を映像で捉えることができ、調査に耐えうる画像を取得することができました。見学されていたお客様は初めて見る水中ドローンを用いた海底映像に興味津々のご様子でした。埠頭の海底は船舶の離着岸の繰り返しにより徐々に地形などが変わってしまうとのことでした。実際の様子では、貝殻が多くたまる場所や岩石が多く露出している場所など、潜行地点により海底の状況は様々でした。
調査は午後まで続きましたが、風とうねりも次第に収まり、14時ごろには予定した調査をすべて完了しました。
これまで岸壁などの海底調査には潜水士による調査が主体となっていました。潜水士による調査は天候や潮流変化に伴う危険や作業の時間的制約がありましたが、水中ドローンを使うことで岸壁近傍の基礎的な調査を安全かつ比較的簡便に実施可能であることが分かった調査となりました。
当日の現場は天候には恵まれましたが、前日からの風とうねりが残りました。
水色の機体が水中ドローン(BlueROV2PRO)です。
水中ドローンが着水。これから観測点に向け潜行します。
ドローンのダイブ画像
観測開始。
観測で得られた画像と水深を海図からもチェック。
映し出される海底画像にみなさん興味津々。