「海を知る」「地球を知る」ブログ

海と地球の科学技術コンサルタント

2023.07.02

よこすか海の市民会議との活動(その3)~アマモの生長観察とアサリ調査~

 「よこすか海の市民会議・よこすか海遊クラブ」の皆様が進めている「海に森をつくろうよ!PROJECT」の藻場再生に関する取り組みに参加しました。約1年ぶりになりますが、横須賀市リサイクルプラザ(通称アイクル)脇の造成浅場に移植したアマモやコアマモの生長観察を実施しました。今回は、この浅場に生息しているアサリの調査も同時に行うため、大潮ということもあり、空中からドローンを用いて観察を行いました。

ドローンによる空中撮影

 移植したコアマモは見事に大きく生長していました。しかしながら、アマモの方は、何かにかじられており、今回はアマモ周辺をネットで囲ってみることにしました。

  • 移植したコアマモ

  • ネットで囲んだアマモ場

 また、アサリの調査では、地元漁業者の方々が砂地を掘り、個体数の確認と殻長の計測を行いました。調査の結果、殻長2cmを超えるものはわずか5個体で、個体数もとても少ない印象です。地元漁業者の方に伺ったところ、アサリの個体数は年々減ってきており、とても深刻な状況のようです。

調査で採取したアサリ

 横須賀市浦郷町の造成浅場にアマモが根付き、この場所からアマモの森が広がること、そしてアサリも増えることを願って、これからも活動を続けてまいります。
 なお、弊社ホームページでは、今回のドローン撮影をはじめとした、「ブルーカーボン」に関する調査や取り組みについて紹介しています。こちらも是非ご覧ください。